『プール撮影会』へ行った話
チャンス撮影会主催のプール撮影会へ行ってきた。
埼玉県の県営プールにてプール撮影会の開催中止要請が急遽出され、その要請に従う形で複数のプール撮影会が中止となる騒動が起こったのが今月6月上旬の話。
騒動の発端や経過についてはここでは置いておくが、この中止の波が他府県へも波及しないかと不安の声もちらほらと聞かれる中、6月24、25日の2日間にわたって関西でもプール撮影会が開催されることになった。
関東では夏になると毎週のように様々な主催のプール撮影会が催されているが、関西ではコスプレイベントがプールで開かれることはたまにあるものの、グラビア向けの撮影会は(私の知る限り)ここ数年は開催されることはなかった。つまり関東へ遠征をしないカメコ達にとっては非常に珍しいプール撮影会ということである。
そんな数年ぶりの珍しい機会だから行くか、最近撮影したいという欲求が全然ないので行かないか。
どちらを選ぶかずっと迷っていたのだが、最終的に『直前まで予約枠が残っているようだったら行こう』という非常に消極的な選択をすることにした。
完売したと発表されたりキャンセルが出たと発表されたりと推移は時折確認しつつ、最終的に開催日の前日になって予約枠がわずかに残っているという公式の情報を目にして、ようやく予約を申し込んだ次第である。
参加したのは24日開催の1日目。
出演されていたモデルさんは以下の通り。
・五芭
・千石もなか
・冬愛ことね
・春日えな
・小梅えな
・きみと歩実
・和久井美兎
・黒川すみれ
・南まゆ
・星乃うめ
・美東澪
・空峰凛
・小日向みのり
・まんげつくも
・京極なな
会った(撮った)ことがある人もいれば、会った(撮った)ことはないけど知っている人もいるし、完全に初めましてな人もいる。多くのモデルさんが集まるセッション撮影会らしいラインナップ。
そんなプール撮影会へ参加したレポートを綴る。
ちなみに個々のモデルさんに対する感想的なことは特に触れません。
会場へ向かう道のりのこと
撮影会の会場は、兵庫県尼崎市にある複合スポーツ施設「尼崎スポーツの森」内にあるウォーターパーク『アマラーゴ』。
最寄駅の阪神武庫川駅からでも3kmほど離れており、近くを走るバスも1日に数本程度しかない。会員向けのシャトルバスも走っているとのことだが、基本的には車を持っている人向けのレジャー施設といったところだろう。
阪神電車沿線へ行くのも少し面倒なところに住んでいる身としては、とりあえず別の路線でもう少し離れた別の駅まで電車で行ってタクシーに乗るのが一番無難かなと思い、阪急電車に乗って現地へと向かった。
撮影会は第2部から参加予定であったので、向かう道中で眺めるTwitterで第1部からの参加者が現地へ向かっている様子が流れてくる。
どうやら阪神電車沿線の最寄駅ではタクシーもなかなか見つからない状況らしく、タクシーに乗りたければ尼崎駅など2~3駅離れた駅から行く必要があるとのことであった。
無理に阪神電車沿線まで行かずに阪急電車で向かうことを選んだのは正解だった。
自分の判断が正しかったことに満足しながら、目的地へと向かう電車に揺られていた。
◇
しばらくして阪急塚口駅が見えてくる。
駅の規模的にもこの駅であればきっとタクシーもすぐに見つかるであろう。そう思いながら、スマホに表示された地図に目をやる。
『ちょっと遠い気がするな…』
阪神本線と阪急神戸線の間にあるJR神戸線。そこにある立花駅から現地までタクシーで2~3千円程度かかったというツイートと直前に見ていた。
その倍とまでは行かないにしても、塚口駅からだともっと距離がある。つまりもっとお金がかかる。タクシーを使うことは決めていたものの、節約できるには越したことがない。
そんなことを考えながら、塚口駅を通過して、もう少し目的地のアマラーゴに近い武庫之荘駅へと向かった。
◇
武庫之荘駅で降りて、タクシー乗り場へ向かう。
参加予定の第2部の開始時間までまだ50分くらいある。駅に着いたときに近くの通りをタクシーが走っているのが見えた。この駅でもタクシーはすぐに来るだろう。
タクシー乗り場には1台のタクシーとそれに乗ろうとしている男性が1人。そしてその次に待っている女性が1人。
あと2台タクシーが来るのを待つだけだ。
◇
それから20分程度が経った。
先客の女性はいなくなったものの、それからタクシーが来ない。
タクシーも阪神沿線側の方にヘルプで向かってしまったのだろうか…。
そもそも少し小銭をケチって塚口駅で降りればよかったのか…。
そんな不安と後悔が頭をよぎり始めたタイミングでようやく1台のタクシーがやってきた。
予定よりは待ったものの今ならまだ十分間に合う時間である。
多少時間の余裕を見て早めに来ておいて良かった。そう思いながらタクシーへ乗り込んだ。
『尼崎スポーツの森までお願いします』
「ごめん、そこは遠いから無理やわ」
乗車拒否をされてしまった。
◇
まさかの乗車拒否に困惑しつつも、それよりも焦りの方が頭を支配し始める。
20分待って来たタクシーが2台ということは、次のタクシーが来るまで10分程度また待つことになるかもしれない。10分で来ればいいが、それよりも時間がかかると本当に間に合わないだろう。
このまま武庫之荘駅のタクシー乗り場で待つよりも、目的地側にある大通りの方へ出た方がまだタクシーも見つかりやすいかもしれない。
そう判断して、タクシー乗り場を後にして歩き始めることにした。
結果的にこの判断は正しく、数分歩いた先の道中でタクシーを発見することができ、開始5分前に撮影会会場のアマラーゴへたどり着くことができたのであった。
タクシーで向かう最中、運転手さんが「カメラ撮影ですか!楽しそうですなあ!」と気さくに話しかけてくれていたものの、内心間に合うかどうかハラハラしていたので応対が雑になってしまったのはここだけの話である。
撮影会中のこと
尼崎スポーツの森の中へ入り、タクシーを降りると目の前にアマラーゴがあった。
入口付近にいた主催者に軽く挨拶をしつつ受付を足早に済ませ、2部から4部に参加するので各部用の紙製リストバンドを3本受け取る。
1部からの通し参加だとそれ専用のリストバンド1本だったようで、一番多くのリストバンドが必要になる参加の仕方をしてしまったようだった。
開始直前に会場入りして少し焦っていたこともあり、リストバンド3本を装着するに手こずってしまった。
◇
撮影会公式のアナウンスの中にはなかったが、会場のアマラーゴの公式サイトには「ビーチサンダルは履いた方がいい」というニュアンスの一文があったので、今回も場内用のサンダルを持参していた。
が、まだプール自体が営業期間開始前ということもあり、土足のまま入場可能であった。
しかもプールに水もほとんど入っておらず足が濡れることもまずないであろう状況であったが、せっかく持って来たのでサンダルに履き替えることにした。
更衣室は解放されていたので、合わせて持参していた裾が短いズボンにもついでに着替えた。
汗をかいたときのシャツの替えと合わせて、こんなに着替えを持参していたカメコは私ぐらいだったのかもしれない。
◇
ちなみに更衣室内のロッカーは200円。
駅の構内やライブハウスで見るような同金額のロッカーに比べると一回り大きい。
利用終了後にお金が返ってくる形式ではないが、ロッカーの扉に小窓がついており、施錠したまま荷物の出し入れができるというタイプのロッカーだった。初めて見た。
普通のプール利用であれば、利用中に小物を出し入れできるというのはとてもありがたい仕様である。
しかし、今回はカメコ達の夏フェス、プール撮影会である。
カメラバックや機材を出し入れするには小窓は小さすぎた。なので、ロッカーに荷物を預けることはしなかった。
◇
施設内には遠浅式の造波プール、流水プールと子供向けのプール。
ウォータースライダーもあったが、前述の通りそもそもプールに水が張られていないので、今回の撮影会では利用不可となっていた。
近くにはスイミングプールやフットサル場、グランドゴルフ場などがあり、それらの施設は一般利用されていた。
グランドゴルフ場に至っては撮影会場のプールと同じエリア内にあったため、撮影会参加者ではない一般の利用者と思しき人も時々見受けられた。
冒頭で挙げた埼玉のプール撮影会の中止騒動に名乗り出るようなタイプの人はいなさそうであったので、きっと突如開催されていたプール撮影会に驚かれたことだろう。
◇
撮影会中に施設内にある建物の屋上からカメラを撮っている人物がいた。
遠目に若い男性のように見えたので関係者かなと一瞬思ったものの、直後に主催の社長やスタッフが走り回っている様子が見え、その後に撮影会の公式アカウントから「盗撮している人物を捕まえた」との報告があった。
計画的だったのか偶々見かけて突発的だったのかは分からないけど、遠目に見えた人物がそうであったのだろう。
スタッフが周囲に目を配っており明らかに不審な人物にはしかるべき対応を取っていた、というのが分かる一幕であった。
◇
モデルさんは(公式には発表されていなかったが)3グループに分かれており、
といった構成になっていた。
行っていないけれど翌日25日の2日目の出演モデルさんがグラビアアイドル(事務所所属(フリーランスも含む?))ということなのだと思う。この日別の振り分けにも色々な事情があるのだろうけど、その辺りの考察は割愛。
それぞれのグループが、造波プール、流水プール、子供向けプールの3つのエリアそれぞれで撮影を行う。
撮影一部が<撮影25分+チェキタイム20分+撮影25分>となっていて、チェキタイムを挟む前後の撮影時間ごとに各エリア内で場所を入れ替えるようなスケジュール構成となっている。
仮に一部だけの参加で特定の推しモデルさんが1名だけいるカメコが参加したケースを想定すると、撮影時間もそれほど長くないし、チェキ時間が長くて持て余すことになるし、撮影時の背景もほとんど変わらないことも起こりうる。
そう考えると物足りなく感じる気もする。
ただ、人によってチェキに要する時間に幅があることや、場所の移動に時間をかけて撮影時間や後続の予定に影響を出すこと、そして日陰がないプールでの撮影の負担を軽減することなどの運営リスクを軽減する意図で、こういう感じのスケジュールにしているのだろうと推察される。
■
奇しくも同じ週末に千葉で開催されていた某プール撮影会が撮影時間長め+場所変更多めのスケジュールで開催されており、撮影時間の大幅な遅延やモデルさんの体調不良が多発してしまったらしく、カメコ達も不満の声を多数上げることになった。
相対的に今回の運営リスクを下げる方針が良かったという裏付けになる結果となったと言えるだろう。
◇
各部の間は30~45分程度の休憩時間があり、かつ部の中の長めのチェキタイムもあることから、休養を取る時間は多めであった。
ただし、周囲に飲食店などはなく数百メートル先にコンビニが一件ある(らしい)程度で、近隣での飲料の取得はアマラーゴ受付前にある自販機に頼るしかない状況であった。
会場まで自家用車で来ている人や、事前にきちんと準備して来ている人でないとつらいかもしれない。
幸いこの日は晴天でも雨天でもなく、曇天であったため消耗が少なく済んだのでよかった。
◇
そんな感じで、所々でトラブルのようなものはあったものの、全体としては大きな問題もなくプール撮影会を楽しむことができたのだった。
終わったあとのこと
撮影会が終了して、片付けをしたのち、アマラーゴを出る。
そして、正面にあるバス停の時刻表を見る。
次に来るバスは1時間後であった。
数時間に及ぶ撮影でヘロヘロになったカメコ達は、とぼとぼと3km先の駅を目指して歩いていくのであった。