『Corsair Cove』を遊んだ話

 

『Corsair Cove(コルセア・コーヴ)』を遊んでいるという話。

はじめに

今回はXBOX GamePass版(PC)にてプレイ。Steam版はこちら

記事の内容はv1.1.4での内容となります。

ゲームシステム

ゲーム概要

広大な海賊のアジトをつくり上げ、艦隊を編成して大海原を探検し、王国に立ち向かい、海賊の時代を守り抜こう。エールからフリントロック銃、小悪党から凄腕剣士まで、複雑な生産ラインを管理し、荒くれ者の乗組員たちをまとめ上げて海の覇者となれ!(Steam公式ページより)

今作『Corsair Cove』は海賊たちが捕らえられるところから始まる。船内の牢屋に投獄された海賊達は船を爆破し脱獄する。生き延びるために必死に泳いでたどり着いたのは断崖絶壁の無人島であった…。

といった感じで漂着した無人島に拠点を構築していき、船を造って海賊船を再編成し、勢力を伸ばしていくことが主な目的となっている。

平地がほとんどない島に拠点を作っていく


システム①:理念と信条

登場する船長はそれぞれ異なる目標を持っており、それを本作では『理念』と表現している。『理念』には「名声」「帝国」「航海」「富」の4種類があり、そのそれぞれにクリア目標となるクエストが設定されている。

クエストを達成したり、理念ごとの実績となる『手柄』を達成することで理念ごとの『信条ポイント』を獲得することができ、そのポイントを『コンパス』というスキルツリーのような画面で使用することで海賊船や拠点内の施設などを強化することができる。

左から順に「名声」「帝国」「航海」「富」の手柄

スキルツリー的なコンパスで海賊船や施設を開放、強化できる

ゲーム開始時点では4人の船長が選択可能となっており、対応する理念は以下のようになっている。

  • スカーレット:名声
  • ティーチ:帝国
  • オノラタ:航海
  • カンジャ:富

ゲーム冒頭のチュートリアルでは「どれか一つの理念だけを進めてもいいし、全ての理念を満遍なく進めてもいい」といった説明がされる。しかし、上のコンパスの画像からも分かるように一つの理念しか強化しないで進めると開放される施設も1/4になってしまう。一応クリアは出来るようにはなっているようだが、拠点のバフ効果を持つ理念の施設などが限られてしまうので一つの理念一点突破でクリアするのは難易度が高そうに思われる。

特にこだわりなければ序盤は制限せずにある程度満遍なく強化しながらゲームに慣れていくのが良いと思われる。


システム②:拠点構築

本ゲームにおけるメインパートと言って差し支えない。本作は海賊がテーマのゲームだが、その実体は拠点構築&物流管理ゲームなのである。

拠点内で生産できる原料を使って効率よく資源を生産して海賊達を養うのが本ゲームの肝となる。海賊達は辛抱強いと作中では言われているが、彼らはちょっと物資が足らなくなるとすぐに不満を言い始める。一旦不満が出始めると十分な物資を提供しない限り、満足度はずっと下がり続けて2~3分も経てば0になって暴動を起こす。すると海賊達の『結束度』が低下してしまい、0になるとゲームオーバーになってしまう。辛抱強いとはいったい何なのか。

不満が出ないように施設の作業員には食料を、船乗り達には酒と物資を提供しつづけるのが拠点構築パートでの主な目的となる。強い海賊船を建造するために必要な物資を生産する施設を複数建築して、その施設で働く海賊や船乗りを雇用するために食料や酒を増産して…を繰り返していくことになる。

とりあえず強くしようと作れる船や施設を無計画に作って海賊達を雇用してしまうと、必要な物資がすぐに足らなくなってしまう。施設は一度作っても稼働を止めてしまえば作業員の物資は必要なくなるのでそれで済むが、雇用した船乗りは解雇するとその分結束度が低下するので生産チェーンを確立する前に多く雇用するとどうあがいても結束度が低下して詰みになってしまう場合がある。

  • 上位の船を建造する時の注意点
    • 船を建造するための物資と、その船に乗る海賊達の要求する物資が必要
    • 船乗りの要求する物資を格納する施設は対応する船を建造したあとから建築可能となる。
    • 船乗りは下っ端でも代用可能。しかし下っ端では船の能力は上昇しないし、下っ端分のシチューとビールは必要となる
    • 船乗りは解雇すると結束度が下がるので雇用は慎重に

この辺の内容はゲーム内チュートリアルでもきちんと説明されないので注意である。

海賊船の建造(レベルアップ)画面

上の画像でいうと、レベル6の重砲艦ラスブリンガーに最上位の海賊コルセアを最大140人乗せることができて、140人乗せると船のステータスは緑色で表されている分だけ強化される。しかしコルセア140人を雇用するとコストに表示されている物資の個数(それぞれ140個)が必要で、なおかつ需要に表示されている物資をそれぞれ1分あたり14個提供する必要がある。そして「雇用に必要な建物」を建築済みでないと海賊は雇用できないし、需要にある分の物資をその建物に格納しなければならない。

ぱっとこの画面を見てそこまで理解できるかというとおそらく厳しいのではないかと思われる。もうちょっと説明が欲しかったところである。

そんな拠点を構築する本作の舞台は断崖絶壁だらけの無人島となっている。

生産施設や海賊達の住居などの各種建造物は平地だけでなく崖にも作ることができる。拠点を三次元的に構築できるのが本作の特徴の一つである。そしてこの特徴こそが効率的な物流チェーンを作る難易度を上げている主な要因でもある。

施設で資材を作るにあたって必要な原料は運搬係が走って取りに行く。この距離が長くなればなるほど原料を集める時間が長くなり、その分だけ資材を作るペースも遅くなる。そのため、効率よく資材を作るには運搬係の移動距離を短くする、つまり施設と原料をなるべく近接させることが重要となる。対象施設をクリックすると運搬係の動線が(遠)赤>黄>緑(近)の三段階で表示されるので、なるべく緑になるように施設を配置していくことになる。

酒場(ハイライトされた左の建物)と物資の供給ライン


しかし原料を取得できる場所は決まっているのでどうやっても施設を隣接されられない場合が発生してくる。この時は施設と原料の間に倉庫を置いて玉突きの要領で複数の運搬係で運ばせることになる

  • 物流チェーンをつくる時の注意点
    • 運搬係は吊り橋やハシゴを移動する時は遅くなるので、施設はなるべく横並びにするか、上下の移動は短くなるように配置する
    • 上位の海賊になると下位の海賊で必要だった資材は不要になる。不要な施設は潰して新しい施設を配置することも考える
    • どうしても長距離を移動させなくてはならない時は中継ポイントとして倉庫を建てる。倉庫間はジップラインやロープウェイなど高速移動できるものでつなぐ
    • 達人作業員を雇うには酒場と鶏肉が必要となる。対象の施設はなるべく桟橋があるエリアにまとめた方が酒場を乱立させなくて済む
    • バッカニアと航海士を雇うにはタバコとワインが必要となる。これらは施設で生産できないので定期的に略奪しに行くか、対象施設近くに市場を建てる
    • 住居は物流の邪魔にならないようになるべく離れに作る。


需要分の資源を供給できるようになったら一安心と思いきや、不定期に発生するランダムイベントの対応によっては各種施設の生産効率が減少することがある。減少率は1~2割…みたいな生ぬるいものではなく普通に5割以上減少するイベントが大半である。生産チェーンを十分構築したつもりでも一気に不足するので多少結束度が下がっても耐えられるように、常日頃から結束度は高くキープしておくようにしたい。

システム①で理念を一点突破で行くのは大変と書いたが、その一方でそれぞれの理念に対応した船を一律満遍なく上げていくと終盤になるにつれて物流チェーンの構築がかなり複雑になる。4種の理念の船を揃えたり6つの桟橋すべてで船を建造すると必要な物資の量がとても多くなるので、クリアを目指すだけなら建造する船はある程度絞った方が良いだろう。

橋が縦横無尽に張り巡らされすぎて訳が分からなくなった拠点


システム③:クエスト

拠点以外の島々へ行くことでクエストが発生する。クエストにも理念と難易度が設定されいるので基本的にはそれに合った海賊船と船長を選んで向かうことになる。

レベル1の赤色(帝国)イベントなら理念が帝国のティーチで向かう

理念が同じでレベルが同じまたは上位できちんと海賊達を雇用できていたらほぼ問題なくクエストはクリアできる。きちんと海賊達を雇用する方が圧倒的に大変である。過度に連戦したり、略奪などを欲張らなければ失敗することはあまりないだろう。各島にある自由港に行けば耐久度、人員、物資の補充も可能となっているので、ダメージを受けたら自由港へ行くようにする。

  • クエスト戦闘時の注意点
    • 最優先で守るべきは人員(自由港での補充コストが高い)。人員への攻撃は必ず無効化する選択肢を選ぶ
    • 資源が減ってきたら0になる前に支援メニューで補充する。補充は耐久度を引き換えにする
    • 出来る限り略奪イベントは資源の許す範囲で。欲張ると耐久度や人員へのダメージが大きくなる。


とてもそうは見えないがクジラらしい


王国からの攻撃は予め砲塔を建てておけばよっぽど上位の船が来ないかぎりは放置で良い。砲塔の準備がない場所を狙われたり、砲塔で倒せないレベルの船が来たら重艦隊で撃墜する。レベルが上の船であっても1試合だけならわりとなんとかなる。

海賊狩りなどエンカウントイベントは海賊船の理念と合わない場合も多々あるので被ダメを受けやすい。防戦に回ると少しずつ削られていくことも起こりやすいので、多少被害を被る選択肢でもさっさと倒すことを選んだほうが結果的に被害を抑えられることも多い。


感想

まだクリアまでしていないので現段階での感想。

6つすべての桟橋を開放して船のレベルも満遍なく上げるプレイを選んでしまったこともあり、物流チェーンの構築が面白いけどとても大変。ランダムイベントなどで生産効率が下がると一気に全拠点の満足度が下がってパニックになるが、一応今のところ結束度0のゲームオーバーにはなっていないのでギリギリなんとかなるバランスなのかもしれない。

そんな感じで拠点構築は面白いのだがクエストは単調。前述したようにとりあえず人員のダメージを抑える選択肢を選んでいれば大体クリアできてしまうので同じようなことを繰り返しているだけになる。常に後攻じゃなくて先攻後攻もダイスで決めるみたいなルールでも良かったんじゃないかなぁという感じ。

UI周りは所々不親切さを感じる。

資源の需要と供給のバランスが分かりにくかったり、倉庫で在庫0になった資源が何処かから参照されたままで枠から削除できなかったり、施設を一覧で確認できなかったりとちょっと引っかかるところがちらほらある。特に需要周りは物資が不足して満足度が下がりだしてからでないと分からないので常に事後対応に追われている感じになる。先回りして対応させてくれたらいいのに。

あと、どこも似たような景色なのもあってカメラを切り替えても区別がつきにくいのもちょっと気になる。狭い場所を見ようとするとカメラが崖に当たって動けなくなるなんてこともしばしば。

XBOX版をPCでプレイしているのだけど細かいバグもある。

特に気になるポイントとしてはいくつかイベントを進めると会話が途中で止まってしまってクエストがクリア状態にならないことが頻繁に発生する。ロードしなおすと会話が再開されるのだけど、全部のイベントの会話がまとめて流れるせいでストーリーの流れが全然伝わらない。クエストそのものが単調なのもあってストーリー面での没入感がほぼ得られないのは残念なところ。

そんな感じで拠点構築&物流管理ゲームとしてみれば現状でも面白いんだけど、もうちょっと改善してくれたらもっと良くなりそうなのにとも感じるゲーム。

海賊達は楽しそうだが船長たちはとても大変である


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