『SUMMER SONIC 2026』へ行った話

 

『SUMMER SONIC 2026』の大阪1日目へ行ってきた話。

(2026/08/17更新)SUMMER SONIC全行程終了にあたってセットリストおよび一部加筆修正。

はじめに

SUMMER SONICは初参加である。

これまで関西圏のライブハウスやイベント、フェスには数多く参加してきたがサマソニはこれまで一度も行ったことがなかった。それは私が洋楽に疎いことやかつての大阪会場だった舞洲へ行くのが面倒くさいことなどが重なって、あまり惹かれることがなかったというのが主な理由である。

かつては洋楽主体のフェスで邦楽ミュージシャンは添え物程度…みたいな印象が強かったサマソニだったが、国内音楽ファンの洋楽需要が低下してきたのか、はたまた海外ミュージシャンを多数国内に呼ぶのが大変なのか理由は良く分からないが、徐々に国内アーティスト勢の出演割合が増えていった(ように感じている)。

そして先日開催されていた大阪万博2025の影響で舞洲の会場が使用できなくなったこともあり、3年程前から舞洲から1970年の大阪万博会場であった万博公園へと会場を移していた。これらの変化によりあまり惹かれなかった理由が徐々に薄れていき、私自身が洋楽にも(未だに積極的には聴かないが)昔ほどの忌避感がなくなったことも重なって、少しずつ興味を持つようになっていった。

そして今年、L'Arc〜en〜CielとJamiroquaiが同日に出演するということで意を決してサマソニ初参加してみることにした。90年代に学生だった私にとってはラルクは改めて言うまでもなく超人気バンドだったし、ジャミロクワイは家人が当時よく聴いていたので洋楽に詳しくない私もそれなりに耳馴染んでいた数少ない海外ミュージシャンであった。


観たやつ

YUKI

YUKIは前回いつ観たかは忘れたくらい久しぶりに観る。たぶん大阪南港で開催されていたころのCDJ(Countdown Japan West)とかそのあたりだろう。となると10年以上ぶりである。

白いレースを多層に重ねたようなモコモコのドレスを着て登場したYUKI。10年以上昔に観た記憶と照らし合わせるとさすがに年月を経たという印象も若干受けるもののそれでも50代半ばとは思えない容姿、歌声はピュアな声質からここぞの時の力強い声まで相変わらずである。ステージ上は走り回ったり飛び回ったりするし、クネクネと不思議なおどりをしながら歌うのも昔から変わらないままである。これがポップモンスターと言うのだろうか。

2000年代にリリースされたシングル曲中心のセットリストで、聴くとすぐに「この曲知ってる!」となる。フェスはこういうのでいいんだよと頷きたくなる。1曲くらいは最近の曲を挟んでもいいんだよと思ったくらいである。

時間枠40分があっという間に終わったように感じられた。昼過ぎに遅れて会場に到着して最初に観たのがYUKIだったのだが、このライブを観ただけでとりあえずサマソニ来た甲斐はあったなと思えるほどであった。


YUKI セットリスト

  1. ドラマチック
  2. 星屑サンセット
  3. JOY
  4. プリズム
  5. 長い夢
  6. ランデヴー
  7. WAGON

YUKIのライブ終了後、熱中症対策のために無料給水スポットへ水をもらいに行く。去年の夏、同じ万博公園で開催されたジャイガへ行った時に視界がホワイトアウトしかけたので同じ轍を踏まないようにするためである。なら最初から水を持ってきたらよかったのにというのは言ってはいけない。

YUKIのライブがあったAIR STAGE(万博公園の名称でいうところの東の広場)から太陽の塔の裏手にあるSONIC STAGEを抜けた先に給水スポットがある。

一番暑い時間帯に万博公園の横半分くらいの距離を歩いた上に給水待ちの行列もとても長く、水を手にする前に熱中症になるんじゃないかと思ったのはここだけの話である。やはり最初から水を持ってくるべきだったのかもしれない。

サマソニ大阪のエリアマップ(公式サイトより)

なんとか無事に水を手に入れたのでまたAIR STAGEまで戻る。その途中でAve Mujicaをチラ見する。1曲もきちんと聴いていないのできちんとした感想は割愛するがいわゆる嬢メタルっぽい感じの音だなぁと思った。

PENTATONIX

初見。名前は聞いたことあるくらい。アカペラグループなのね。

紅一点の女性ボーカルに高音と低音の男性ボーカル2名の3人がリードボーカル。さらに低音のベースボーカルが1名。そしてヒューマンビートボックス1名。素人耳でも聞き分けられるくらいにそれぞれの音域が分かれていて、曲によっていろんな組合せをさせることで多彩な歌声を聴かせる感じ。特定のメンバーにメインが偏重することもなく、それぞれに見せ場があって聴いていて飽きない。

歌っている曲はオリジナルもあればカバー曲もあるようである。『Hallelujah』とかDuft Punkの『One More Time』とかQueenの『Bohemian Rhapsody』とか。洋楽詳しくないので分かったのはこれくらい。カバー曲でもサビになって気付く感じで結構アレンジが入っているようである。

人間の内側からエネルギーが湧いてくるような、力強さというか生命力を湧出させるような、そんな不思議な感覚にさせる力強い歌声であった。

(追記)

後で調べてみるとDuft Punkの曲はメドレーでやっていたらしい。やはり私は有名曲しか分からないようである。

メインステージとなる東の広場にあるAIR STAGE


PENDULUM

初見。曲は何度か聞いたことある。

ドラムンベースと歪みを感じるバンドサウンドが組み合わさったエレクトロニック・バンド。直前にとてもポップなPENTATONIXを聴いたあとに攻撃的なこのサウンドは温度差が激しくてクラクラする。しかしそれでも体の中心へ響くような重低音が心地よい。会場が晴れた屋外だったのでこれがもし音が反響し合う屋内であればもっと気持ちよく音に浸ることができたかもしれないと考えると少し惜しくも感じる程度には好みの音であった。

あと何故かすごく印象に残ったのはライブ中背景スクリーンや巨大モニタに映し出されていた映像。赤い光の粒子のようなものが飛び交っていると思ったら炎の翼になったり、枯れ木だらけの荒廃した土地をドローンで駆け抜けるような映像だったり。勿論CGなんだけどああいう映像ってどうやったら作れるんだろうなぁとかそんなことをぼんやり考えていた。

PENDULUM セットリスト

  1. Propane Nightmares
  2. Napalm
  3. Save the Cat
  4. Cannibal
  5. Blood Sugar / [outro] Voodoo People (The Prodigy cover)
  6. Come Alive
  7. The Island , Pt. I (Dawn)
  8. Halo
  9. Archangel
  10. Witchcraft
  11. Tarantula
  12. Watercolour
たぶん3~4曲目くらいから鑑賞。

無料給水の水。助かる。

LE SSERAFIM

初見。TVとかで聴いたことはある。

所謂K-POPに属するガールズグループである。数年前くらいはK-POPユニットが大量に現れてそれこそ年老いた人の常套句である「区別がつかない」状態に陥っていたが、ブームもある程度落ち着いたのもあってか彼女らのように名前を記憶しているグループができるようになってきた。

とは言えまだライブへ行って聴く機会はなさそうなこともあり、せっかくの機会なので観てみることにした。が、ちょうど現地にいた友人たちと合流して休憩しながら聴くことになったのでそこまでしっかりとは観れていない。さらっと聴いていた感じだと王道寄りのK-POPだなという印象。大衆に受ける音楽と言うのは「王道でありかつ突出した何かがある」だと考えているのだが、王道から突出しているであろうポイントまでは測り取ることはできなかった。また今度その辺りを意識しながら聴いてみることにしよう。

なお、私の好みは「突出しすぎたあまり王道から外れてしまった」音楽なので、大衆の流行からは離れ気味である。

LE SSERAFIM セットリスト

  1. CELEBRATION
  2. Creatures
  3. Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife
  4. HOT (remix)
  5. Perfect Night
  6. EASY (rock ver.)
  7. 1-800-hot-n-fun
  8. Saki
  9. BOOMPALA
  10. Irony
  11. CRAZY
  12. SPAGHETTI
  13. ANTIFRAGILE
  14. UNFORGIVEN

たぶん3~4曲目あたりから鑑賞。

(追記)

上述の通りざっくりとK-POPという括りで聴いていたので全員韓国の人達だと思い込んでいたが、感想を見ていて日韓混成メンバー(韓国系アメリカ人含む)だと知った。たぶん過去にそのことも聞いていたはずだが忘れていた。

メンバーの国籍で音楽が変わるわけではないのでただ私が無知なだけだったという話なのだが、ライブ中MCの日本語が上手だなぁとかぼんやり思っていた自分にそりゃ当然やろとツッコミを入れたい気分になった。

ここからトリ枠になるのだが今回観たいなと思っていた出演者が尽くトリ枠になってしまった。できればステージを最初から最後まで観たかったのだが、苦渋の決断でそれぞれハシゴして見て回ることにした。トリの出演時間が1時間以上と長いのが不幸中の幸いというか。

とりあえずハシゴ予定の3組の中で一番開始時間が早いJAMIROQUAIを観るべく、AIR STAGEからMOUNTAIN STAGEまで大移動する。


JAMIROQUAI

初見。視聴履歴については冒頭で述べたとおり。

近年のジャミロクワイにそこまで精力的に活動している印象がなかったのもあって、こうやって実際にライブを観られる機会がやってくるとは思っていなかった。ジャージかフリースのような上着を着てハットをかぶるという代表的な格好で現れたジェイ・ケイの姿が見えた瞬間にはおもわずテンションが上がった。

今の時代からするとシンプルなダンスロックサウンドだが、暑い日中を歩き通してきた身には日没後の少し涼しくなった時間帯に聞くゴテゴテしていない感じの音がちょうど良い。

超代表曲である『Virtual Insanity』は一番最後だったらしいので時間的に聴くことはできなかったが、それでも『Space Cowboy』や『Little L』など何度も聞いた有名曲を聴くことは出来たので及第点的には満足である。

JAMIROQUAI セットリスト

  1. (Don't) Give Hate A Chance
  2. Little L
  3. Seven Days in Sunny June
  4. Space Cowboy
  5. Runaway
  6. Alright
  7. Disco Stays the Same
  8. Canned Heat
  9. Cosmic Girl
  10. Love Foolosophy
  11. Virtual Insanity(※アンコール)
※私は1曲目から5曲目まで鑑賞。

ライトアップされたオブジェが暗くなった公園内を彩っていた

BABYMETAL

初見。さくら学院の派生ユニットとしてデビューしたら世界規模で売れてしまったという今更説明する必要すらないメタルユニット。

常々一度機会があればきちんとライブを観てみたいとはずっと思っていたので本来であれば時間を取って観たかったのだが、同時間帯にジャミロクワイとラルクがかぶるというタイムテーブルの都合上、両者の出演するステージを移動する間に2曲ほど聴くに留めた。

私の勝手なイメージとしては、元々はメタルバンドの音に合わせたアイドルユニットで、それが規模が大きくなるにつれてアイドルらしさを控えめにしているというものだった。実際メタル全開のバンドサウンドはそのままにクールな表情で歌って踊っている姿は見られたが、時折アイドル的な笑顔を見せるシーンもしばしば見られたのは意外であり、メタルという雄々しい音楽とアイドルの可愛い姿のギャップに世界中の大きなメタラーお兄さん達が撃ち抜かれてしまったのだろうと感じられた。

短い時間しか観ることはできなかったが、知っていた『メギツネ』を聴くことはできたし、BABYMETALが何故ここまで人気になったのかという理由の一端を感じ取ることができたのは良いライブ体験であったと言えよう。

BABYMETAL セットリスト

  1. BABYMETAL DEATH
  2. メギツネ
  3. RATATATA
  4. Song 3
  5. Monochrome
  6. メタり!!
  7. from me to u
  8. PA PA YA!!
  9. ギミチョコ ‼︎
  10. Road of Resistance

※私は1曲目から3曲目まで鑑賞。

L’Arc-en-Ciel

前回観たのが夢洲のL’ArCASINOだったはずなのでたぶん11年ぶりに観るラルク。当時は「このタイミングを逃したら今度いつ観れるか分からない」と思って行った記憶があるが、なんやかんやで今も定期的に活動を続けてくれていてありがたい限りである。

今回のサマソニ出演に当たって事前にセットリストをSpotifyで公開していたのだが、どうせなら知らずに聞いた方がその時の感動もあるだろうと思い見ずに参加した。まぁSpotifyは入っていないので見たくても見れなかったというのもあるが。そのため現地では分からなかったが、私がジャミロクワイ、BABYMETALを経てラルクのステージに到着したのはちょうどライブの半分が終わった頃だった。

まず最初の印象としてはhydeの喉がつらそうということであった。ソロ活動が活発になった近年では90年代の頃のような高音域の裏声主体の歌い方が厳しくなっている雰囲気は感じられていたが、今回はそれに輪をかけて喉の調子が悪かったようでだいぶつらそうな歌い方をしていた。

高音域が厳しくなってくると露骨にアレンジして歌ったり、他の人に歌わせたりする人は時々見かけるけれど、今回のhydeは高音域の部分になると腹の底から声を出すような感じで乗り切っているような様子であった。ラルクのベストなパフォーマンスを見れないという残念な気持ちもないではないが、出ない声を力で出しているようで真っ向勝負なロックを感じたのでなんとなく好印象であった。

L’Arc-en-Ciel セットリスト

  1. Driver's High
  2. HONEY
  3. NEO UNIVERSE
  4. Caress of Venus
  5. XXX
  6. DAYBREAK'S BELL
  7. forbidden lover
  8. MY HEART DRAWS A DREAM
  9. winter fall
  10. READY STEADY GO
  11. Blurry Eyes
  12. GOOD LUCK MY WAY
  13. 総天然色

※私は7曲目から14曲目まで鑑賞。

(追記)

喉がつらそうだなぁと思っていたがそれから2日後の東京ではきちんと元に戻していたらしい。あの状態から2日で戻るんだ。

ただその話を聞いたうえでも、ベストパフォーマンスで聴きたかったなという気持ちはやっぱり少々ある程度で、不調を経験と力で乗り切っている姿が個人的にはとても良く感じたのであまり惜しい気持ちはない。

終わりに

今年初(でたぶん最後)の夏フェス参加だった。体力の限界とか熱中症とか色々と無事に乗り切ることができるか不安であったが、特に日差しが強い時間帯に休憩を挟みながら観るようにしたりすることで最後までフェスを無事に楽しむことができて良かった。

トリの大被りはもう少し観たかったなという気持ちはあるがそれぞれ知っている曲は聴けたし、満足な一日であった。

Previous Post
No Comment
Add Comment
comment url