『A Game About Digging A Hole』を遊んだ話
『A Game About Digging Hole』を実績コンプまで遊んだので感想メモ。
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タイトルを直訳すると『穴を掘るゲーム』。日本語タイトルだったら無条件でク〇ゲー判定してしまいそうなくらいに単純明快なタイトルである。しかしながらそれなりに有名なのか配信を見たことはあるのでオチまで知ってしまっていたのだが、GamePassに来たので自分でもプレイしてみることにした。
(※本稿はストーリーのネタバレをやや含みます)
ストーリー
販売サイトの紹介文より
掘り進め、見つけたものを売り、装備をアップグレードしてさらに冒険を続けましょう。スコップ一杯ごとに真実に近づきます。急ぐ必要はありません、ルールもありません – ただあなたと地下の冒険だけです。
コーヒー1杯と同じ価格で、もっと長く楽しめます!
あらすじ
掲示板に貼られたポスター。そこには庭に財宝が埋まっていると書かれている。それを見た主人公は即決で住宅を買い、庭の掘削を始めるのであった。
感想
ゲームシステム
FPS視点でひたすら庭を掘るだけのゲーム。タイトルもあらすじも簡潔ならば、することも簡潔である。
パラメータは「体力」と「スタミナ」の二種類。掘って得た鉱石を売却して得たお金で「スコップ」「スタミナ」「インベントリ」「ジェットパック」の四種類の強化、および「ダイナマイト」「ランプ」の二種類の消耗品の購入ができる。
住居購入時にオプションで「金属探知機」も付いてきているが、操作することはなくお宝が近くにあると勝手に画面上に出てきて探知を始める。ただ、お宝と言っても金銭と店売りの「ダイナマイト」と「ランプ」が出てくるだけなので、それほどのうまみはない。
あとは掘って掘って、得た石を売って、強化して、また掘って掘って…の繰り返しが基本である。
最初は家庭菜園レベルのスコップで掘り始め、強化をしていくとスコップは大きくなっており、最後はドリルを使用できるようになる。せめて大きなシャベルぐらいは最初から用意して掘り始めろよとは思わなくもない。
ジェットパックは基本的には穴の底から上昇して戻るために使用するアイテムであるが、このゲームでは落下ダメージも存在するため穴の底へ戻る時も自由落下しないように適度なジェットパックの利用が必要になってくる。採掘とジェットパックのスタミナは共通となっているので、穴が深くなるにつれて掘って帰るまでのスタミナ管理が肝になってくるというわけである。
電動ドリルならともかくスコップであってもジェットパックのスタミナと共通なので、主人公はそもそも人間ではないのかもしれない。
ただし、仮にスタミナが0になったとしても地表から再開できる。体力スタミナは最低限というペナルティはあるので何者かが助けてくれたというよりは命からがら這い出てきたという感じなのだろう。なので、基本的にそこまで細心の注意を払うほどのものではない。
ゲームの感想
前述のとおり、基本的にはただひたすら穴を掘るだけのゲームである。パワーウォッシュシミュレーター系の少しずつ綺麗になっていく感覚と、本作の少しずつ穴が大きくなっていく感覚が似ているのでそういうゲームが好きなら無心でやり続けることができるタイプのゲームだろう。
掘っていると途中で所々謎の空洞があるのだが、100mまで掘ったら突然大きな空洞に落下する。地下110mくらいの空洞の中ではドリルもライトも何故か一切効果がない空間で、其処にいるのは赤い目をした大きな影、それらをかいくぐった先にある宝箱を開けると…というオチに繋がっていく。元々オチを知っていたので卒なくステルスして進むことができたが、もし初見で遊んでいたら突然のステルス要素にビビっていたかもしれない。
いくつか他の方の感想を見ていると突然のステルス要素への不満もいくつか散見された。ステルス部分をカットしてしまうとオチへの伏線回収が急すぎるのでワンクッション置くために追加された緩衝材のような要素なのだろうということはうかがえるが、それでもやっぱり急展開だなぁという印象は否めない。掘削途中で見かける埋もれた坑道に何か痕跡を置いておくなどがあればもう少し印象は変わっただろうなと感じる。
私はGamePassでプレイしたとはいえ、元々が580円のゲームなのでそこまで求めるものではないのかもしれないが。
一度クリアすると二周目の実績モードが解放される。実績獲得するためには二周目をプレイする必要があるのだが、セーブが直近のプレイしかできない仕様のため二周目の開始にあたって一周目のデータを消す必要がある。
試行錯誤しながら掘っていくのはおそらく1回目だけなので、二周目のために2~3時間かけて掘ったデータをすぐ消すのには若干の躊躇を覚えてしまう。ゲームデザイン上最初は一から掘ることになるのは仕方ないとは思うが、それまでの苦労をあっさり消させてしまう仕様は少し勿体ないなと感じた。
実績コンプのためは二~三周は必要になるが、それでも6時間程度でコンプできたのでコーヒー一杯分の価格でちょっと遊ぶのならちょうど良い軽めのゲームだと言える。コーヒーって580円もするんだなぁ。
実績
一周目のプレイで獲得できる実績はクリア実績のみ。それ以外は二周目以降の実績モードで解除することができる。(カウント系は一周目のデータも累積されるので二周目開始直後に開放することもできる)
実績モードでは(木箱以外の)各実績の進行状況をガレージで確認できる。
実績「宝物」
一周目のプレイをクリアしたら解放される。
実績「私はシャベルだ!」
実績モード解除後に4000回シャベルを使ったら解放される。
ボタン長押しで利用できるドリルがどうカウントされるか分からないが、私のプレイでは二周目開始直後に解除された。
実績「石工」
実績モード解除後に100個の石を集めたら解除される。普通に周回していたら自然と解除される。
実績「無駄遣い」
実績モード解除後に鉱石を50個破壊したら解除される。ドリルを使って浅い位置にある石を破壊していけばすぐ解除される。
実績「金儲け」
実績モード解除後に20,000ドルを稼ぐと解除される。下層にあるダイヤモンドやプラチナを集めたらすぐ解除される。
実績「ドッカーン!」
実績モード解除後にダイナマイトを100本投げると解除される。
普通に掘り進んでいたらそんなにダイナマイトを使用しないので、金儲けして余ったお金でダイナマイトを大量に買って放り投げ続けよう。
実績「長い落下」
実績モード解除後に少なくとも4秒間落ち続けると解除される。
4秒間落ちるためには100m以上の高さを落ち続ける必要がある。スタート地点から100m先の底にある空洞まで一気に落下できるように少し広めに直下掘りしないといけないので少し面倒。
実績「虹」
実績モードから登場する虹色の鉱石を5個集めると解除される。
一回のプレイでは最大5個しかなさそうだが、周回のたびに鉱石が5個現れるようなので周回していれば解除できる。
実績「古い木箱」
ガレージにある木箱を開けると解除される。木箱は実績モードで埋められている鍵を2個集めることで開けることができる。
私のプレイでは15m辺りに1個、45m辺りに1個あった。鍵は探知機に反応するし、インベントリとは別枠で取得できるので見つからなかったら全部掘ってしまえばよい。というか、私はほぼ全部掘ってやっと見つけた。もうちょっと広めに探知してほしかった。
実績「最速」
実績モードで30分以内にゲームをクリアすると解除される。おそらく一番難易度が高い実績。
ゲーム中プレイ時間は表示されない(ガレージで確認できるのは最速の結果のみ)ので、私は別途ゲーム外で時間を測りながらプレイした。ゲーム開始から30分50秒程度で宝箱を開けたら解除されたので、多少誤差があったと考えても秒まではカウントされないっぽい。以下に私のプレイをメモしておく。
ゲームを開始したら真下の方向へ掘っていく。直下掘りのため、ガレージへ戻るためにはジェットパック必須となる。序盤はスタミナが空になって鉱石をロストしないように注意すること。
強化の優先度:スコップ>スタミナ、ジェットパック>インベントリ
10mを超えたあたりから外の光が入ってこなくて真っ暗になってしまう。完全に真っ暗になると上下左右が一切分からなくなってしまうので強化よりもランプを優先していくつか備えておく。
30~40mくらいから巨大鉱石も出てくるようになるのでダイナマイトも備えておく。迂回は掘れる箇所を探すのに時間がかかるのでさっさとダイナマイトで破壊した方がよい。各強化が100ドルレベルまで到達したら強化よりもダイナマイトを買う方がよい。
マネーバックなど探知機の反応は基本的に無視して掘り進む。もし坑道に当たったらダイナマイトとライトの取得分だけで一往復分以上の時間が浮くので取っておいてもよいかもしれない(私は取った)。
70mくらい、プラチナやダイヤモンドが手に入るようになってきたら、ダイナマイトとライトの一定数の確保>スコップの強化だけで他の強化は一切無視する。スコップの強化もドリルまで出来たら御の字である。この辺りまで到達した時点でスタミナや体力の回復をできるお金があるなら帰りのことは気にせず掘り進む。ジェットパックで戻る時間よりも死に戻りの方が圧倒的に早いため、スタミナが0になるまで掘り続けてよい。
100mの底まで到達したらアレがこちらを見ていないタイミングを見計らって後はダッシュし続ける。多少距離が空いていれば(進行方向の視界にいなければ)見つかったとしても追い付かれることはない。
このプレイ方針でスタミナ回復忘れの落下死戻り1回、ステルス失敗の死に戻り1回の2回ミスをしたが、それでも30分でクリアできた。ミスをせずにプレイしていればかなりの余裕があったものと思われる。進行に直接影響してくる巨大鉱石と空洞にどれだけぶつかるかは運要素なので、前半ダイナマイトなしの状態で巨大鉱石にぶつかったら潔くやり直した方が良いかもしれない。
最後に
過度な欲は身を滅ぼす、ということを教えてくれるゲームであった。


