久しぶりにライブへ行った話
the band apart と 拍謝少年(Sorry Youth)の対バン、COMING KOBEと久しぶりにライブやフェスへ行ってきた話。
はじめに
なかなか調子が優れない日々が続いており、今年になってからは外出も控えて隠居(療養)生活を送るようになっていた今日この頃。
暖かくなってきたのが幸いしたのか少し外出への意欲が湧いてきたこともあり、とてもとても久しぶりにライブへ行ってきたのでその話。
2026/05/07: 拍謝少年 と the band apart
the band apart(以下バンアパ)のライブ自体は3月にもあって、その時にも「調子が良ければ久しぶりにライブへ出かけるか」と少し出かける気持ちはあったのだけど、チケットを購入せずにしばらく様子見しているうちにチケットが完売してしまっており結局行けなかったということがあった。
予定を早期に決めてしまうのが苦手な性分ということもあり、自分の中である程度行くつもりのイベントであっても直前までチケットを購入しなかったり、可能であれば当日券で行ったりすることが日常的だったのでギリギリまでチケットの購入を控えていたら完売してしまうなんてことは昔からそう珍しくない。しかし、隠居生活が続いていた中で久しぶりの外出チャンスを逃してしまったという無念と相まって、ライブへ行けなかったというしこりのようなものが心の片隅に残ってしまっていた。
次に大阪近辺でバンアパのライブを観れる機会が訪れるのは秋頃、早くても夏のフェスシーズンくらいだろうなぁと思っていたのだが、予想よりもずっと早くその機会がやってきた。バンアパとGreens主催のイベント『Smooth Like Greenspia』にも出ていた台湾のバンド、拍謝少年(Sorry Youth)との対バンである。
これまでの経験上、大阪での対バンイベントはワンマンのそれよりもチケットが捌けるスピードは遅い。それはバンアパに限った話ではなく、そこそこの集客規模を誇るバンドであってもその傾向は強い。
その肌感覚からすると今回もそんなに急いでチケットを購入しなくても大丈夫だろうとは思ったものの、先のライブで見誤ってチケットを買いそびれたばっかりである。久しぶりに早めにチケットを購入し、今回のライブへ行くことを決めたのであった。
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当日。Music Club JANUSを訪れる。JANUSが入っているビルの前を通ることは何度かあったがビルの中に入るのはいつ以来だったか思い出せないくらい久しぶりである。
エスカレーターを上りながら、「このビルが建った頃はテナントが(最上階のJANUS以外は)なかなか埋まっていなかったけど、当時はこんな感じになるとは思っていなかったのだろうなぁ」と思いを馳せる。
開園10分ほど前。受付にてチケットを差し出して中へ入る。ドリンクカウンターでビールを一杯受け取り、予想していたよりもスペースが開いたフロアへと足を踏み入れる。
FLAKE RECORDS の DAWA氏が流す邦ロックを聞きながらしばらくするとライブが始まった。
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先攻はSorry Youthであった。
前述の通り、台湾のバンドであり2024年の『Smooth Like Greenspia』にも出演している。私もそのライブへは行っていたのだが、その日は到着時間が遅く場内に入った頃にはライブはほとんど終わってしまっていたので今回が実質初見に等しい。
ギター、ベース、ドラムのオーソドックスな3ピース編成。ボーカルは3人全員がローテーションで担当しているが、その中でもギターが歌っていることが比較的多いかなという感じ。3人の声質が違うというほど違わないので、曲やパートによってボーカルを変える妙というのはそこまで感じられなかったが、どちらかというと声よりも楽器の音を聞かせるためにパートを変えているのかなとは感じた。
楽器が鳴らすその音だが、タイプというか質というか、バンアパに似た印象の音が所々に感じられた(これはハコのセッティングの影響かもしれないが)。こういうところに似たものを感じて日本、台湾と両国で同じイベントに出るようになったのかなと想像したりする。ちなみに後のバンアパのMCで説明されていたが、二組が初めて共演したのは『SYNCHRONICITY』のオンラインイベントでバンアパがライブハウス、Sorry Youthがオンラインという変わった対バンの時らしい。(※検索したが該当の組み合わせのライブが見当たらなかったので記憶違いかもしれない)
MCでは日本語での挨拶と、あとは英語が主であった。きっと母語である台湾語も話せるだろうから、英語を話している時点でバイリンガルで、その上日本語も練習して話しているのだから凄いなぁと感心した。あと台湾からのファンもちらほらといたようで、彼らは今日のために台湾から日本まで遥々遠征してきたのか、或いは日本在住の方々でちょうどSorry Youthが来たから観に来たのかどちらだろうかとかそんなことを考えたりもした。
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後攻はthe band apart。
しばらくぶりのバンアパではあるが、セットリストはまあまあいつも通りな曲目。一曲だけ新曲の『YABUCHU』というらしい曲が含まれていた。バンアパの新曲が演奏されるたびに手数が多いというかテクニカルだなぁと感じる。私自身は楽器はしないので技術的なことはまったく分からないのだけど。普段はワンマンでも対バンでも3曲→MC(&チューニング)→…と3曲区切りであることが多い印象があるのだけど、今回は4曲区切りになっていたので普段より少し曲パートが長く感じられた。
MCでは木暮さんと荒井さんによるSorry Youthとの出会いや台湾でのライブの話などが中心。先日大阪でワンマンライブをやったところだからこんな短い間隔で大阪ライブをするつもりはなかったらしいが、Sorry Youthが日本でライブをするからじゃあ出ましょうかという流れになったとのこと。おかげでワンマン行けなかった無念を早々に晴らすことができたのでありがたい話である。
アンコールでは「俺たちがアンコールをやっていいのか分からないけど」と荒井さんが前置きしてから『夜の向こうへ』を演奏。こういう対バンの時のバンアパは先に出てくることがわりとある印象なので、やっぱり先に出ても良かったみたいな感じだったのかなと思うなどした。
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ライブが終わって外へ出る。
ライブへ行くこと自体が久しいのもあったが、そもそも長時間外出するのがしばらくぶりだったので、オールスタンディングで2時間耐えられるだろうかと内心不安であったが無事に終演までいられたことを喜びつつ帰路へと着いた。
- DATE: 2026/05/07 (Thu.)
- EVENT: JANUS & GREENS presents 拍謝少年 と the band apart
- ACT:
- the band apart
- 拍謝少年(Sorry Youth)
- LOCATE: Music Club JANUS
2026/05/10: COMING KOBE 26
先のバンアパのチケットを購入してしばらくした頃に友人との会話にCOMING KOBEの話題が挙がった。普段であればカミコベもギリギリまで保留して結局見送るみたいなことになりそうであったが、その時は珍しくバンアパのチケットを購入してライブへの意欲が上がっていたこともあり、早々にチケットを予約していくことにした。チケット代無料で手数料のみなので体調悪かったら行かなくてもいいかと思っていたのだが。
3日前にJANUSへ行ったとは言え外出自体が少ないことは言うまでもなく、昼間に屋外へ出かけるなんて非常に久しぶりのことである。JANUSは夜だったから耐えられたけど、昼から外出とか途中で力尽きるのではないかと不安を覚えていた。あとで考えると、屋外のイベントへ行くのが昨年のジャイガ以来であり、その時にあまりの晴天ぶりに熱中症になりかけたことがあったので、そのトラウマが刻み込まれていたのが原因だったのかもしれない。
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カミコベのタイムテーブルは以下。
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| 引用:COMING KOBE 公式サイト |
出演ラインナップを眺めていた時は「SHAKALABBITSを久しぶりに観たいなぁ」とかぼんやり考えていたのだが、改めてタイムテーブルを見たら10時45分からの出演であった。普通の人であればまぁ早い出番だなぁぐらいで済む話なのであるが、いかんせんこんな時間に動けるような体調でもないから難しいかもな…と思いながら当日を迎えたところ、案の定昼になってからの活動開始となってしまった。
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前にカミコベへ行ったのは2023年で場所は同じくメリケンパークだったので、三宮の駅からとぼとぼと歩いて迷うことなく会場へ到着する。
メリケンパークへ入るところにある元倉庫のような建物もステージとなっていて、いつからそうなったのかは分からないが3年前は違った気がする。入場口でチケットをリストバンドへ引き換えて入ると、ステージ配置がすべて内側を向いているなと感じる。
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| 引用:COMING KOBE 公式サイト |
屋外ステージは6つあり、離れたところにあるMINATO STAGEや先の倉庫そばにあるひとぼうトークSTAGEはまあいいとして、残りのメインとなる4ステージが互いに向き合う配置になっている。タイムテーブルは調整されているとは言え、2組は同時にライブをしているので常に音がかぶっているような状況だった。
どうせなら海側(外側)を向いてステージの音がかぶらないような配置にすれば良いのに…と思ったが、何年もこの場所でイベントをしている運営がそんなことに気付かないはずもなく、おそらく意図的にステージが海側を向かないような配置にしているのだろう。昨年Mrs. Green Appleの騒音問題とかあったので、海側でも埋立地が多い神戸の地理を鑑みてトラブルが起こるリスクを避けたのかもしれない。
会場に着いたのが14時過ぎ。ちょうどアルカラのステージが始まったところで、離れたステージから聞こえる夜の本気ダンスとの音がぶつかる中でそんなことを考えたりしていた。
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夜の本気ダンスもアルカラもちょっとずつ観るかと思っていたが、会場に着いてそんなことを考えているうちにどちらもライブが終わってしまい、まともに観ることができなかった。
88balazという台湾から来たバンドを眺める。3日前に続いて台湾のバンドを観ている。この時点に限れば2026年に観たバンドはfrom日本×1、from台湾×2となるので日本人よりも台湾人の方を観ていることになる。そう思うと不思議な感じになった。
そのまま次は夕闇に誘いし漆黒の天使達というバンドを観る。名前の印象から受ける中二っぽさを裏切ることないコミック系ビジュアルバンドであった。ステージ上のパフォーマンスのこなれた雰囲気やファン達の様子からそこそこ長いのだろうなと思ったけど、調べてみたら十年選手のようである。
途中で移動してammoというバンドを聴く。人が結構多かったこともありステージはモニタ越しに見る。わりと(私の中で)オーソドックスな正統派ロックバンドという印象。記憶に残るステージをする的なことをMCで言っているのを聞いて、直前に視覚的にも奇抜なステージを目にした直後だったのもあってか、王道ゆえに記憶に残すのは大変だろうなぁみたいなことを思ったりした。
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友人と合流し、遠目にGOOD 4 NOTHINGやSABOTENを観ながら休憩する。
COMING KOBEそして主催のライブハウスである太陽と虎と言えば彼らのようなバンドがメインみたいなイメージが昔からあるので、その彼らが主要なステージではなくチケットが無くても見れる比較的小さなUNDERGROUND STAGEで演奏しているのは隔世の感を覚える。その一方でモッシュが起こりそうで起こらないくらいにぎりぎりまで盛り上がっている観客達を観ていると、それでもきちんと客を盛り上げるライブが出来るキャリアのようなものも感じられた。
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キュウソネコカミを観に、メインステージへ戻る。
今となっては彼らも結構キャリアが長いバンドになってしまったが、それでも変わらず若手みたいなライブをしているなぁと思いながらライブを眺めていた。そうしたら、MCでセイヤ氏が「いつの間にか他が年下ばかりになったがまだまだ若手のつもりでライブやってます」みたいなことを言い出したので、私が感じたライブの印象は間違ってなかったようである。
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戻ってセックスマシーン‼を観ながらの休憩に合流する。
彼らも神戸のバンドで昔からカミコベに出ている印象だが、やはり彼らもUNDERGROUND STAGEである。ダイブモッシュ禁止を明言しているカミコベであるが、森田氏がステージダイブして観客の頭の上を流れていく。そしてそこからステージを離れて『BE KOBE』モニュメントまでダッシュしていって、そこで一般の観光客に謝りながらパフォーマンスをしている様子を見ていると、こういう無茶なステージを今もやっている姿に「カミコベはこれだよ!これ!」みたいな感想を抱いた。
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セクマシの流れから移動してクリトリック・リスのステージへ。
トーク用の小さなステージではあるものの観客に不思議な密集度と熱量があるのは今回も相変わらずである。最前の方には上半身裸とおぼしき男性達が集まっていたり、後方にはお酒を飲んでベロベロになっている人がいたりとお前ら今まで何処にいたんだよと問いたくなるような客層である。スギム氏曰く、「こいつらをガガガやロットンのステージへ行かせないのが我の仕事」とのことである。
かつてのように野次と酒と妨害が飛び交ってハチャメチャなステージになることもなく、常連客の熱量と新規客の戸惑いを上手くコントロールしつつ進むライブを観ていると、予想外なことが起こるかもしれないみたいなワクワク感は薄れてしまったがいい感じにまとまったパフォーマンスになっているな、みたいなことを思う。
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帰る前にちらっとROTTENGRAFFTYを少しだけ見る。
観ている時はカミコベ感の薄いいつものロットンのライブだなぁと感じたり、そういえば京都出身のバンドなのに神戸のチャリティーフェスに出るんだなぁとか考えたりしていた。ライブ後に流れてきたXの感想を見ていると、どうやら事前にその辺りで一悶着あったようで、だからこそ余計にいつもどおりのROTTENGRAFFTYのライブに徹したのかもしれないなと感じた。と言っても、ロットンがライブによって雰囲気を変える印象もないので、それは考えすぎなのかもしれないが。
- DATE: 2026/05/10 (Sun.)
- EVENT: COMING KOBE 26
- LOCATE: 神戸メリケンパーク



