SASと診断されCPAPを使い始めた話(2)

概要

睡眠に問題を抱えていた私が耳鼻咽喉科での診察を受けたら重度のSAS(睡眠時無呼吸症候群)と診断を受けたので、CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療を開始した、というのが前回のお話です。 詳しくは以下の記事をご参照下さい。

治療を開始して1か月ほど経過したので、今回はその経過の記録。


経過

半月経過時(前回投稿時点)

前回の記事にも記載したとおり、CPAP使用開始直後から半月ぐらいで感じたことは以下のとおり。

  • 中途覚醒の頻度が激減
  • 日中の倦怠感、眠気は変わらず
  • 抑うつ状態になる頻度も変わらず

まとめると日中帯の調子はほとんど変わらないものの、睡眠中に目が醒める回数が激減したので眠った感覚はだいぶ改善されたという感じ。目が醒めた時はトイレへも行きたくなっていたのだが(これが身体を動かす時に重さも感じたりして地味に結構つらかった)これがほぼなくなったというのが体感的には一番大きい。

1か月半経過時(現在)

前回記事から1か月ほど経過した現在、CPAP利用開始からは1か月半ほど経って気付いた変化を今回は記していく。

睡眠関連

前回時点では中途覚醒の頻度が減ったものの日中の眠気は相変わらずあるという状態であったので、睡眠の心がけとしてまず一日7~8時間は眠ることを改めて意識することにした。中途覚醒の頻度自体は減ったとは言え完全に無くなったわけではなく、元々の症状として入眠時間にバラつきが出てしまうのもあったため、朝目が醒めても睡眠時間がまだ十分でない(≒7時間に満たない)場合は無理に起きずにもう一度眠り直してでも7~8時間程度の睡眠を確保しようと心掛けたわけである。

朝になっても二度寝するというのは今現在休業中で何時までに起きないといけないという日が少ないから出来ることであるが、ある程度睡眠に変化が感じられた今だからこそ、きちんと一定の睡眠時間を確保すれば心身の回復を図れるのではないかという魂胆である。

  • 日中の倦怠感、眠気を感じる頻度が減った

睡眠時間をきちんと確保することを改めて意識した結果か、日中、とくに昼過ぎから夕方にかけて身体を動かしたり思考したりするのが億劫に感じるような倦怠感や眠気を感じる頻度は減ってきたように感じている。週に1~2回くらいは昼過ぎになっても強い倦怠感や眠気が残ってしまって丸一日横になっている日はあるが、これまで朝起きても昼に一度横になることが週何度もあったことを思えば改善していると思われる。

また軽度の倦怠感を覚えた時にも横にならずにソファに座って休憩することでだいぶしのげるようにもなった。以前は休憩だけに留めるつもりでも結局そのまま横になって眠ってしまうことがしばしばあったので、昼寝しなくてもよいほどの倦怠感に変わってきたのかもしれない。

  • 睡眠薬の使用量が減った

また私は精神科で処方された睡眠薬を日々服用しているのだが、その服用量を減らすことができた。

CPAP使用半月後の状況にあった「倦怠感や眠気が変わらない」という点について、精神科および耳鼻咽喉科のそれぞれの主治医から「睡眠の質が良くなったのであれば睡眠薬の量を減らした方が良い」という指示を受けて就寝前に飲む薬の量を少し減らすことができた。

完全に0に出来たわけではないが、服用量が多かったり強い薬だったりすると目が醒めた時にまだ効果が残ってしまうせいか、まるで頭の中にモヤがかかったような状態になることがあったので、薬の量が減ればそういう状態になる可能性も下がるということで個人的にはありがたい。


抑うつ、活動性関連

  • 抑うつ状態になることが減った

この1か月間に関しては抑うつ状態になることはほとんどなかったように思われる。倦怠感など身体的な重さを感じることは前述の通り週1~2程度あったが、その時も精神的な重さを感じることはなかったかのように記憶している。

ただ私の場合、精神的な状態は気温にも左右されて冬場など寒くなると調子が落ちることが多い。7月になった辺りから夏の暖かさ(暑さ)が訪れるようになってきたので、抑うつ状態になることがなかったのはCPAPによる睡眠改善だけが理由ではなく、気温のような外的要因によるものもあるかもしれない。

  • 趣味活動や家事などができ、活動性が増えた

同様の理由から活動性に関してもCPAP治療だけが理由ではないかもしれないが、活動量も以前より少し増えたようには思われる。ここ数か月は自宅でかろうじてゲームはしていたもののそれ以外の活動、例えば外へ買い物に出かけるとか身体を動かす活動や、本を読むとか絵を描くとかのゲーム以外の趣味活動は正直ほとんどできていない状態だった。それが「本を読もう」と思って過去に買った電子書籍を読んだり「服を買いに行こう」と外へ出てみたりと、行動を伴う意欲が湧くようになった

繰り返しになるが夏場の方が活動的になる傾向自体は昔からあったので一概にCPAPによる効果とも言い切れないのだが、CPAP治療を開始したことで睡眠の質が向上し、一日の起きている時間(つまり何らかの活動に割ける時間)が増えたことにより頭の中で思っていたことを実際に行動できるようになったと言えるかもしれない。


SASの変化

というわけでCPAP治療を始めて一か月半経過して自覚症状や自分の行動を客観的に振り返った感想は以上の通りなのだが、実際肝心のSAS(睡眠時無呼吸症候群)の症状自体はCPAP治療によって本当に改善されているのか。良くなったように思っているだけで実際には何も変わっていなかったら悲しい話である。

治療開始から1か月経過時点での定期健診でCPAPの利用状況を分析した結果を主治医から教えていただいたのだが、結論から言うと睡眠時に呼吸が停止する頻度は1/10以下まで減っていたということであった。


SASの重症度を測る指標にAHI(無呼吸低呼吸指数)と呼ばれるものがあり、これは「睡眠1時間に起こる無呼吸および低呼吸の合計回数」を表したものになっている。「無呼吸」とは呼吸が10秒以上停止している状態を指し、「低呼吸」とは呼吸は止まらないが換気量が低下して動脈血中酸素飽和度が3%以上低下した状態を指すらしい。

このAHIが5以上になるとSASと診断され、15以上は中等症、30以上は重症と分類される。私の場合はこのAHIが60以上だったようで重度のSASであると診断されたわけである。

CPAP治療を開始することでこのAHIがどのように変化したかで治療の効果が測れるというわけである。私が使用しているCPAPは酸素を送りつつこのAHIも測定できる機械になっているようで。その結果によると先月6月の平均AHIは4.5となっていたということである。AHIが5以上になるとSASと診断されるということなので、4.5であればSASとは診断されない、いわゆる正常な状態まで改善されているというわけである。

正常と言われる状態でも1時間に5回弱は呼吸が止まっている(或いは低呼吸になっている)のかと考えると、素人目線だとそれは良いのか?とかつい思ってしまいそうになるが、主治医から「すごく良くなっている」と評価いただいたぐらいなのできっと大丈夫な状態なのだろう。


終わりに

そんなわけでCPAP治療を始めて睡眠や活動性など色々と良くなっているように感じていたものが単なる思い込みによるものというわけではなく、少なくともきちんと睡眠の質が改善されており、おそらくはその改善の結果として得られたものであろうことが分かった。

また睡眠状態が改善されたことで(気候の変化によるものかもしれないが)長年悩まされている抑うつ状態にも改善の兆候が見られていることもとても喜ばしいことである。この調子で睡眠と精神状態の改善が進んでいけば何よりである。


(たぶん(まだ))つづく。

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