『デイジー・ザ・スイマー』を遊んだ話
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今年の9月に遊んだゲームなので一部感想は重複するのはご容赦。
韓国のnStarcubeという個人(?)開発のインディーゲーム。端的に表現すると「ちょっとえっちなバカゲー」を作っているメーカーでSteamのレビューを見ている様子だと固定ファンが付いているようである。この手のジャンルと言えば『お姉ちゃんバラ』シリーズが有名だが、こういうジャンルが好きな層は一定数いるものでご多分に漏れず私も好きなジャンルなので手を出してみることにした。
なおゲームとしての完成度は低めなので、小銭を払って笑って済ませられる人以外にはオススメはしない。
(※本稿はストーリーのネタバレを含みます)
はじめに
本ページは『デイジー・ザ・スイマー』のv1.1.4時点の感想および攻略メモとなります。
個人プレイのため記載情報に誤りや抜け漏れなどがあることはご了承ください。
ゲーム概要
美しい海岸のブルービキニアイランドで鉄の泳ぎ手デイジーと一緒にたくさんの魚を狩りましょう。そして、捕まえた魚を狙う卑劣な海賊たちを倒してください。デイジーの周りの仲間たちは、それぞれ語りにくい背景を持っています。彼らの信頼を得て、ブルービキニアイランドの隠された真実に辿り着きましょう。(STEAM紹介文より)
すごく乱暴に要約すると、リゾートアイランドで素潜り漁で生計を立てている女性が捕まえた魚を狙う海賊や忍者などの敵と戦っていくうちに真実を知る、みたいな話のアクションゲームである。
何のことか分からないと思うが、実際それ以上に説明しようがない話なので仕方がない。
ゲームシステム
ゲームを起動すると画面には踊る3人の女性。水着の女性とキャミソール短パンの女性はまだいいとして、日本風の板前のような格好で踊る褐色の女性はなんだ?と思ったら、まさかの本当に料理人(シェフ)だったりする。開始1分もしないうちに不穏なオーラがあふれんばかりである。
この不穏さでテンションが上がるタイプの人だけ「ゲームスタート」を押すと良いだろう。
ゲームを開始するとタイトル画面の砂浜へそのまま放り出されるのだが、やることと言えばまずは島の住人の依頼を受けて達成していくことであり、依頼を達成していくうちにストーリーが進行していく。
依頼としては
- 指定された魚を取得する
- 海底にある目標を捜索する
- 一定数の敵を倒す
の3種類がある。
一つ目の「指定された魚を取得する」については、主人公が海の中へ入ると自動的に水泳モードに切り替わるので水中を泳ぐ魚たちを水中銃で狙撃して倒すことで魚を獲得することができる。取得すると魚の名称が表示されるが、水中を泳いでいる間は名前は表示されないため、どれが依頼された魚なのかは魚群の中から自分で探す必要がある。ただ、依頼されるのは分かりやすい魚のみなのでそこまで苦になることはないだろう。
二つ目の「海底にある目標を捜索する」については、ゲーム中にある拠点を探して向かうように指示される。厳密には海底と指定されるわけではないが、陸地となる島自体がとても小さいので必然的に海底を探すことになる。魚を狩るために泳いでいたら明らかに不審な場所がすぐに見つかるので、これも比較的容易に達成できるだろう。
問題は最後の「一定数の敵を倒す」である。ゲーム中に狩った魚を所持した状態で陸地をウロウロしていると、どこからともなく魚を狙う海賊や忍者(と称しているが外見は一般人のそれである)が襲い掛かってくる。これを撃破すると「海賊アグロ」と呼ばれる警戒度を表す数値が1段階上昇する。それを一定値まで上げることが目標となる。
普通に敵を倒していけばいいだけの話なのだが、このゲームのシステムがそれを阻んでくるのである。例えば敵をターゲッティングするなどの親切な要素は一切ないので連続攻撃をするためにボタン連打をすると敵が反れていく。画面外に消えてしまった敵を再度補足するために視点変更をしようとしても振り返った先に一気に視点変更するような要素もないので、スティック操作でゆっくりと回転させなくてはならない。勿論感度変更のようなオプションもないので、素早く視点変更するにはコントローラーではなくキーマウス操作が必須となる。
そうこうしている内にわらわらと敵が囲んでくる。「海賊アグロ」が高くなると銃やマシンガンを撃ってくる敵が現れ、最終的には体力・攻撃力とも高い緑色の亜人であるオークも出現してくるので大変である。
島には敵以外に一般の観光客とおぼしき人達もたくさんいるのだが、彼らの一部は当たり判定があり、攻撃すると怒って襲い掛かってくる。なんなら主人公の仲間であるネームドのNPC達も攻撃すれば襲い掛かってくる。彼らは本来敵ではないのでいくら倒しても目標達成にはならないので、ただ敵の数を増やして難易度を上げるためだけの存在である。
ゲーム操作に慣れてきて島の住人が比較的少ないスペースへ誘導して戦えるようになってくれば負けることもなくなってくるだろうが、敵とNPC(観光客)の違いはほぼなくゲーム中特に説明もされないので無双のような感覚で戦っているといつまで経っても敵が減らずに困ったことになるだろう。
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あと厄介なのはバグも結構発生するという点である。
おそらくプレイしていたらほぼ必ずといっていいくらい遭遇すると思うバグが、NPCとの会話中でも敵は攻撃をやめないというものがある。NPCとの会話中にキャラクターを操作することはできないので、会話を終えるまでは一方的に殴られ続けることになる。焦ってボタン連打なんてしようものなら、会話終了直後に話すコマンドを押してしまってまた会話パートが始まってしまい、もう一周殴られ続けること請け合いである。
戦闘中に話さなければいいだけなのでは?と思いたいところだが、NPCとの会話中に敵が出現するイベントがいくつかあるのでもはや狙ってやっているんじゃないかというレベルである。
他にも敵との戦闘中に壁抜けしてしまって戻れなくなることもしばしばあり、こうなってしまうと復帰は不可能となるので一度タイトル画面へ戻る必要がある。(タイトル画面からゲームを再開すると初期地点にリスポーンする仕様になっている)
私がプレイした最新かつ安定版?であろうv1.1.4でこの状態なので、リリース直後にプレイされた方々はおそらくもっと阿鼻叫喚なことになっていたのは想像に難くない。
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このゲームはマルチエンディング制となっている。初回プレイはエンディングAへ一本道となっていて、二回目以降のプレイでエンディングBおよびエンディングCへ行くことができるようになっている。
明示的に会話が分岐するとかはないので、分岐条件に達するまでにエンディングB or Cへ進む条件を満たしておく必要がある。私は自力で到達するほどやり込む力はなかったので海外プレイヤーのコメントを検索した。(分岐条件は後述)
感想
実は本ゲームの開発元であるnStarcubeの一作目である『オークの花嫁』をSteamで初めて見つけた時点で内心惹かれていた。しかしあまりにレビューが酷評しかなかったのでスルーした。そして二作目となる本作を(発売からしばらくしてから)知った時に「あぁやっぱりこういうのに興味をひかれるタイプなんだな」と我ながら思ってしまったので、観念して購入したゲームである。
購入後しばらく積んで温めていたが、プレイしてみて期待を裏切らないバカゲー度と完成度()だったので満足はしている。ただ、もし定価(700円)で購入していたら若干悔いていたかもしれないレベルではあるので、興味はあるが踏み切れないという人はセール期の200~300円くらいになっている時に買うといいと思う。
あくまで個人的な見解ではあるが、おそらく開発者はこのゲームを真面目に作っていると思う。ふざけている気持ちも勿論あるだろうが、狙って作るにはあまりにもセンスが尖っていると感じる。前世紀のZ級映画と呼ばれるような作品群に似た狂気のようなセンスである。
日本語訳も過去のバージョンでは文字化けも多かったようだが、今のバージョンであればすべて解消されている。日本語としてきちんと読めるが、何を言っているのかは分からないというなかなか出会えない世界を楽しめる。
ゲームシステム面での問題は現バージョンをもってしても多いと言わざるとえないが、ビジュアル面は(人によっては好みはあるだろうが)良くできていると思うので、ある程度心に余裕がある時か、もしくはあまりイライラしないタイプであれば心が疲れ果てた時にでも遊んでみるといいだろう。
攻略
※以下、ネタバレを含みます
マップ
おおよその配置図。以下便宜上、上の方角を北とする
ストーリーチャート
ストーリーは一本道で悩むところはほぼないと思うので箇条書きで。
- 島中央にいるシェフ(板前姿の褐色の女性)の依頼を受けて、魚(なんでも可)を捕まえて持っていく
- シェフの隣(北側)にいる女性は強化アイテムを販売している
- テーブルをはさんで向こう側にいる屋台のラーメン屋のおじさんも強化アイテムを販売している
海外にある日本料理店みを感じるシェフ
- 北東の船着き場の桟橋にいるバイパー(銀髪キャミソール短パンの女性)から、「最新スマートフォン」を購入する
- バイパーはスマートフォンのほか、強化アイテムを販売している
ビーチでレザージャケットは暑そうなバイパー
- 中央の建物南西部にいる魚屋のおじさんの依頼を受けて、マンボウを捕まえて持っていく
- マンボウは東側の海にいる。時折海面から姿を出していることもあるので見つけやすい
- 魚屋のおじさんは水着も売っている。また隣にいる女性は技を売っている。
女性用水着も売っている魚屋のおじさん。副業だろうか
海面からの自己主張が激しいマンボウ
- 海賊アグロを5以上にした状態で東側の海の底にある難破船へ行き、近くに座っている山田レベッカ(金髪ツインテのエルフ)と会話する
- 山田レベッカは強化アイテムを販売している
アクアエルフという初めて耳にする種族の山田レベッカ
- 島北西部の鳥居の近くにいるドクターペッパローニ(探検服&帽子の女性)と会話。オークのマイケル(全身緑色、金髪横分けのオーク)が襲い掛かってくるので撃破
- マイケル達は会話が終わっていなくても襲い掛かってくるので、逃げながら会話が終わるのを待つ
たぶんチャラいタイプのオークであろうマイケル
- マイケルとの戦闘終了後、シェフからメカジキを狩ってくるように依頼を受けるのでカジキを捕まえて持っていく
- 依頼は「メカジキ」となっているが、コレクション上は「カジキ」となっている
- カジキは北の海にいることが多い
カジキのように攻撃すると襲い掛かってくるタイプの魚もいる
- 島の南側の家屋(ホテル)の前に座っているオーク男性と人間女性の新婚夫婦と話す
- 前作未プレイなので予想だが、おそらく二人は前作「オークの花嫁」の主人公
- オークは水着を売っている
ホテルの前でイチャイチャしている新婚夫婦
- コレクションで20種類以上の魚が判明している状態で、島の南西部の桟橋にいる佐藤静流(赤い野球帽の女性)と話す
- この時点でコレクション数が満たない場合は周辺の海で魚狩りをする
魚博士的な役割の佐藤静流。突然の日本名キャラ
- マイケルと会話して海賊アグロの上限値を7から9へ上げてもらう
- 海賊アグロ7以上になると敵にオークが出現するようになる。強敵なので注意。
- 海賊アグロを8以上にした状態で、南西部の沖にあるアクアエルフの本拠地(道場のような場所)へ行き、山田レベッカたちアクアエルフと会話する
- 7以下の状態で訪れても誰もいない
- 山田レベッカはこのタイミングで難破船から本拠地へ移動する
海底に沈む中華風の道場にたむろするアクアエルフたち
- マイケルと話すとアクアエルフたちが襲ってくるので撃破する
- マイケル戦闘時と同様、会話中でも容赦なく襲ってくるので会話が終わるまで逃げ回る
- エンディングA「デイジー、鉄のスイマー」
エンディング分岐
Bルート
- エンディングA達成後、海賊アグロを9まで上げるとデイジーがもっとオークと戦いたいと言い始める。その状態でマイケルと話すと海賊アグロの上限値をさらに上げてもらえる
- 再プレイ時はマイケルとの会話イベント発生前に上限値9まで上げることができるが、マイケルが出現しないと分岐イベントが発生しないため、そこまでは進める必要がある
- アクアエルフの本拠地を発見してしまうとAルートに入ってしまい、上限値を上げてもらうことができなくなる
- したがって島の北側にマイケル出現後から本拠地発見までの間に上限値を上げてもらう必要がある
- 海賊アグロを10まで上げた状態で海賊襲来を受けると、オーク女性のジェラルドが襲ってくるので撃破する
- エンディングB「フェイト・オブ・ブラッド」
Cルート
- エンディングA達成後、魚コレクションを全て埋めた状態で佐藤静流と話すとイベントが発生
- 北西側の沖に出ると海底にビルが建っている幽霊都市がある。佐藤静流の会話イベント発生後に訪れると巨大な機械型クジラが泳いでいるので撃破する
『MANEATER』にいそうなタイプの魚
- エンディングC「聖なる鉄の魚」
お魚コレクション
お魚は全44種。イルカは狩ることができない。
クラゲは青色と半透明がいる(が気付かないうちに狩っていた)
実績関連
登場する全ての水着(全5種類)を所持して全てのエンディングを見れば、全ての実績が解除されている。
水着は、初期水着1着、魚屋のおじさん隣の隣にいる女性から2着購入、新婚夫婦のオークから2着購入で全て揃えることができる。
おじさんとオークから買って揃えた水着
終わりに
バグや操作性など色々と問題を多数含んでいる作品ではあるが、その問題さえ目をつむればそれなりに遊ぶことができるゲームではある。1~2時間もあればクリアできるので、感想でも述べたとおり色々と許容できる心があれば遊んでみると良いだろう。
私は血迷って続編のシリーズをセールで購入済みなので、気が向いた時に少しずつクリアしていこうと思っている。






















