GmailのPOPサポート終了に対応する話
GmailのGmailifyとPOPサポートが2026年1月より終了となるので、その対応メモ。
経緯
普段Gmailを含む無料メールアドレスとプロバイダが提供する有料メールアドレスを併用している私だが、Xを眺めているとこんなニュースが目に入ってきた。
(引用:https://support.google.com/mail/answer/16604719?hl=ja)
Gmail の POPサポートが終了するらしい。
正確にはメーラーからGmailに対してPOP3受信するのは継続サポートされるが、Gmailアプリからサードパーティー(プロバイダなど)のメールアカウントに対してPOP3を用いてメール受信することができなくなるらしい。Gmailをメイン利用するようになってからは各種プロバイダメールをすべてPOP受信して一元管理している私にとっては、致命的なくらいにピンポイントなサービス終了である。
告知自体は何か月か前からされていたようだが気付いたのが12月。時間はあまりないが、気付くのがサービス終了してからでなくて良かったと思うことにして、対策を進めていくことにする。
Gmailifyとは?
POPはまだいいとして、今回サポート終了となるGmailifyとは何ぞかをまず確認する。
Gmailのヘルプを調べるとこんな感じの一文がある。
Yahoo、AOL、Outlook、Hotmail などの Gmail 以外のアカウントをお持ちの場合は、Gmailify を使用すると、そのアドレスで Gmail のさまざまな機能を利用できます(引用元)
分かるようで今ひとつよく分からない説明である。要はGmailというサービスの中でGmail以外のサードパーティーのメールアカウントを一元管理する機能を「Gmailify」と呼んでいるようで、Gmailifyに於いてGmailとサードパーティーとの間でメールをやりとりするために「POP3」プロトコルを利用している、という感じなのだろう。たぶん。
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POP3は基本的に平文でデータをやり取りする方式である。
POP3s(POP3 over SSL)と呼ばれる通信経路を暗号化する方式もあるにはあるが、メールサーバとクライアント(メールソフト)それぞれで暗号化/復号化の対応が必要になる。企業利用のような利用者が限定される環境であればともかく、不特定多数のユーザが利用するパブリックなサービスでそんなことやってられんから廃止しようということだろう。
そこで、まずは外部からデータを取り込む形になるサードパーティーのメールアカウントへのPOP受信から廃止して、ゆくゆくはPOPプロトコルそのもののサポートを全廃する算段なのであろう。
各々のメールサーバにメールデータを残しておくことで容量オーバーになってしまうのを避けるために、GmailからPOP受信して各サーバにあるメールデータを消す方針で揃えていたのだが、サポート終了してしまうのであれば仕方がない。セキュリティを改善する対応ということでIMAPに切り替えることにしよう。
まぁ20年前のような数十MBしか保存できないメールサービスならともかく、今時のサービスならそうそう容量不足になることもないだろう。
対応
対応①:Gmailの設定をPOP→IMAPへ変更する
というわけでGmailでPOP受信しているメール設定をIMAPへ変更していく。
設定済みのPOP設定はどうせ1月のサポート終了で使えなくなるのだから、今回はPOPの設定は敢えて消さずにIMAP設定を追加するだけの方針で行く。POP受信分とIMAP同期分のメールが重複してしまうが並行期間ということにしておく。
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Gmailアプリからはアプリ左上部のアイコンをタップして「別のアカウントを追加」するだけである。
OutlookやHotmail、LiveメールやYahooなど世界規模でメジャーなドメインは専用のセットアップが用意されているようだが、日本のプロバイダメールなどは一々対応するつもりもないようなので「その他」から設定する。あとは、プロバイダごとの仕様に従って設定していくだけなので割愛。
これまでであれば、Gmailifyで一つのメールボックスで複数アドレス宛のメールを一元管理できていたのだが、今後はメール確認する時に都度アカウントを切り替えるようにしないといけない。受信時の通知はそれぞれのアカウントで届くので重要なメールを見落とすことはないが、ちょっと操作が面倒にはなる。
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無事にGmailアプリの設定は終わったので、パソコンからもブラウザ版Gmailを起動して確認する。
しかしながらアプリ版とブラウザ版は設定までは同期されないようである。二度手間にはなるが、ブラウザ版Gmailの方も同様にIMAP設定を追加していこう…
…と思ってアカウント設定を見ていたのだが、その設定がない。そう。ブラウザ版Gmailには外部アカウントに対するIMAP接続する機能自体が元々ないのである。
対応②:PC用にGmail代替サービスを探す
ブラウザ版Gmailでは複数のメールアカウントを一元管理することはできなくなるということが分かった。
幸い私が利用しているプロバイダメールはWEBメールにも対応している(最近のメールはたぶんほとんどが対応しているとは思うが)ので、プロバイダごとにそれぞれログインして確認すれば良いだけなのだが、いちいち都度ログインするのはめんどくさい。
パソコンを触っている時も傍らには勿論スマホがあるのでそちらを使えばいいという話もあるが、古い人間なのでメールのような長文はスマホよりもパソコン(物理キーボード)で打った方が個人的に楽というのもあり、パソコン環境はブラウザ版Gmailの替わりを探すことにした。
◇
まずはプロバイダが提供するWEBメールを確認してみたが、残念ながらというべきか当然というべきか外部メールの受信などの機能はサポートしていなかった。
私はMicrosoftのサブスクサービスであるOffice365を利用しているのでOutlookも利用することができる。そこでOutlook on the webも確認してみたが、こちらもOutlook.comのメールを利用できるだけであり、外部のメールアカウントを追加することはできないようである。
メールアカウントを提供する側は自身のドメインだけをサポートして、外部のアカウントを使用させるようなわざわざ面倒な機能を提供したくはないということである。至極もっともな話である。
(余談)
わざわざOutlook on the webを試したのは、私自身が法人向けOutlook on the webを使用していたことがあり、そこではoutlook.comではなく複数の法人ドメインを登録することができていたからである。
同じことができるかなと思って試してみたものの、それは法人向けのみの機能であり一般ユーザ向けには提供していなかったようである…。
◇
ということでGmailのようなWEBブラウザを用いたメーラーで一元管理するのは出来なさそうである。仕方がないので、複数のプロバイダからメールの送受信をすることを大前提としているデスクトップアプリ(とりあえずOutlook)を用いることにした。何か良いアプリがないかはまたちょっと調べてみよう。
それにしても、かつてデスクトップアプリを使うのを止めてWEBブラウザGmailで一元管理するように変更したのに、数年の時を経てまたデスクトップアプリに戻ってくることになるとは思わなかったなぁ。。
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